2017/11/16(木)
膝の痛みにサプリメント? それ効果ありませんよ!
カテゴリー:セルフケア方法, 日常での注意点 , 腰痛と膝痛
from…大津市 堅田の整体院より
小谷拓人
膝の痛みがある患者さんからよくこんな質問されます。
「膝の痛みに、サプリメントって効くんですか?」
というものです。
これを読んでおられる方の中にも疑問に思っておられる方が多いとは思います。
この答えは明確で
「膝の痛みにサプリメントは効果がありません!」
ということになります。
「えっ?」と思われるかもしれませんがほとんど効果がないと思います。
これは闇雲に言っている訳ではなく、しっかり解剖や生理学的に考えた結果、効果がないと思っています。
今日はその中でも膝にいいとされるサプリメントの成分についてお伝えしていこうと思います。
膝の痛みに有効な成分?
膝の痛みに効くと言われて売られている成分は何個かあり、その代表的なのがグルコサミン・コンドロイチン・ヒアルロン酸だと思います。
皆さんも1度は聞いたことがあると思いますが、その成分って一体なんなのかを見ていこうと思います。
〜グルコサミン〜
グルコサミンはアミノ糖と呼ばれる糖とアミノ酸が結びついたもので、皮膚や軟骨や腱に多く存在します。
グルコサミンは関節などでクッションの働きをするコラーゲンやヒアルロン酸を作る働きをしているので、膝の痛みに効くとされています。
市販されているグルコサミンは、カニやエビなどの殻から抽出されているものが多いです。
〜コンドロイチン〜
コンドロイチンは多糖類の一種であり、関節軟骨の約4割を占める成分であり、角膜や皮膚にも多く存在し、弾力性を持たせる成分です。
関節軟骨の主成分であることから、摩耗した膝関節の再増殖などを助けるという効果が期待されています。
主な原料は牛や豚や鳥の軟膏や、最近はサメから取ったりもしています。
〜ヒアルロン酸〜
ヒアルロン酸はムコ多糖類の一種で、体の細胞と細胞や関節の間に存在し、水分を保持しクッションや潤滑油のような役割をします。
加齢とともにヒアルロン酸が減ることから膝の関節がスムーズに動きにくくなることを防ぐために、ヒアルロン酸を補給します。
原料は鳥のトサカが一般的ですが、最近では乳酸菌などを利用して抽出しています。
いかがだったでしょうか?
今日は膝の痛みに効果があると言われている成分についてお伝えしましたが、これだけを見ていると効果がありそうに思えてくると思います。
しかし、最初にも言いましたがこれらの成分をサプリメントで補っても効果は少ないでしょう。
次回は、なぜ効果がないのかをお話ししていくので興味がある方はそちらも併せてご覧ください。
では本日はこの辺で失礼します。
こちらの動画も併せてご覧ください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。