2017/12/29(金)
【腰痛】 ブロック注射の怖い話…
カテゴリー:日常での注意点 , 腰痛 原因, 腰痛 湿布・薬
from…大津市 堅田の整体院
小谷拓人
毎日寒い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?
今日は先日来られた患者さんとの会話であった話を紹介していこうと思います。
その方は腰痛で来られたのですがそれ程強い痛みではなかったので、
「なぜそこまで腰痛を気にしておられるんですか?」と聞いてみたんです。
するとその方は、
「実は親族にすごい腰痛持ちがいて、それを見ていてあの状態にはなりたくない。自分もこのまま放っておくとなってしまうんじゃないか?という怖さがあった。」
というような話をしてくださいました。
さらに詳しく聞いていくと、
その親族の方は、長年腰痛で定期的に「ブロック注射」をしないと生活できないレベルにある。
ということでした。
この話を聞くと身近にそんなひどい腰痛の方がおられると、怖くなるのも当然だなと思います。
しかし、ここでブロック注射をしているのなぜ治らないの?という疑問が出てきませんか?
実は「ブロック注射」を打ち続ける事は危険な行為かもしれません。
ブロック注射は治療であり治療ではない?
ブロック注射って簡単に言うと麻酔です。
痛みのある部位に麻酔を打つことで痛みの信号を止め、即効性があり腰痛で困っている方にはとても頼もしいものです。
また、筋肉の緊張低下や血流の増大、抗炎症などの効果も期待でき、強い痛みをどうにかしてほしい方などはこの治療法を選ばれることが多いです。
「じゃぁ、ブロック注射っていいものなの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
ブロック注射を打って症状が軽減もしくは改善に向かっている方はいい治療法だと思います。
しかし、打った時はいいがまた元の状態に戻るという方は注意が必要です。
なぜならブロック注射の麻酔の効果により痛みの信号はカットできているが、痛みの原因は改善されていないからです。
痛みの原因が残っている限り麻酔が切れるとまた痛くなってしまいます。
それを繰り返していると痛みの原因がどんどん悪化してしまい、さらに慢性化や治りにくい腰痛になってしまう可能性があります。
なのでブロック注射をする際は、それと同時に原因の治療もしなくてはいけません。
いかがだったでしょうか?
ブロック注射は痛みに対してとても有効な手段です。
しかし、その即効性から治ったと勘違いし「原因の治療」が抜け落ちてしまいがちです。
それでは痛みの先送りになってしまっている、もしくは悪化しているだけです。
もし、周りにブロック注射を受けてもなかなか腰痛が改善しない方に今日の内容を伝えてあげてください。
この方も「帰ってすぐ伝えます」と言っておられました。
治療法は様々ありますが経過を見て改善していなければ、早く方法を見直したほうがいいですよ!
では、本日はこの辺で失礼します。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。