2018/03/10(土)
膝の水は抜いた方がいいの?
カテゴリー:膝の痛み
from…大津市 堅田の整体院より
小谷拓人
今日も「膝の痛み」をテーマにやっていきます。
今回は「膝の水って抜いていいの?」という話をしていきます。
膝に水が溜まった時にまず処置として思いつくのが、「膝の水を抜く」ということだと思います。
中には膝に溜まった水は抜かないといけない!と思っておられる方もいるのではないでしょうか?
でも本当にそれが正しいのでしょうか?
膝の水を抜くメリット・デメリット
まずは膝の水を抜くメリットとして、
・膝の内圧が下がり瞬間的に痛みが減る。
・制限されていた関節運動が動くようになる。
・膝の疼くような痛みがなくなる。
続いて膝の水を抜くデメリットとして、
・注射をするときに痛みがある。
・関節を覆う袋を傷つける。
・再発しやすい
・ごく稀に感染の危険性がる。
などがあります。
まずはこれらの点を踏まえた上で判断していただけたらと思います。
特に膝の水を抜くと痛みが急激に緩和することが多く、それを治ったと思い動いてしまう方がおられます。
それは間違いで、ただ関節の圧力が一瞬下がったにすぎません。
ここを勘違いしてしまうとすぐに再発してしまいます。
結局水は抜いていいの?
僕個人の意見としたら「膝の水は極力抜かない方がいい!」です。
膝の水は本来関節にとって必要なもので、炎症を抑えるために必要だから増えています。
炎症が治まり必要なくなったら自然に吸収されていくので、それを無理に抜く必要はないと思います。
痛みが強くなく歩くなど日常生活が可能なら、安静・冷やす・圧迫などで様子を見ていただくのがベストです。
しかし、中には痛みにで何もできない、1ミリも曲がらない時は抜いてもらうのもいいと思います。
また外傷による場合は腫れが軽度の場合でも、必ず専門医に診てもらってください。
これだけはしないでください!
膝に水が溜まった時に絶対してはいけないことがあります。
それは、何も考えずに水を抜くことです。
例えば、
「今日はどうされました?」
「数日前から膝が痛くて…」
「あ〜膝に水が溜まっていますね。水抜きましょうか?」
「お願いします」
「はい終わりました。お大事に〜」
これが1番よくないんです。
あなたの膝に水が溜まる原因は何なんですか?
その後どのように気をつけたらいいんですか?
水を抜く以外にできることはないんですか?
ここを解決しないとあなたの膝は一生治りませんよ!
なので何の説明もなく「水を抜く」という選択をする先生は避けた方がいいと思います。
いかがだったでしょうか?
膝の水を抜くという判断は正直とても難しいです。
整形の先生の中でも意見が分かれています。
最近の傾向としてはあまり抜かないのが主流になりつつあるかなとは思います。
最後に「膝の水を抜くことは処置であって治療ではない」という事だけ覚えていただければと思います。
では、本日はこの辺で失礼します
本日も最後までご覧いただいてありがとうございました。
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