2018/06/06(水)
てんさい糖は体にいいのか?
from…大津市 堅田の整体院より
小谷拓人
今日のテーマは「てんさい糖について」です。
皆さんは「てんさい糖」ってご存知でしょうか?
以前は「体にいい砂糖」ということで、いろいろなメディアで取り上げられていました。
なので白い砂糖からてんさい糖に変えられた方もおられるかもしれません。
しかし、最近はこのてんさい糖も「よくない」という意見もあります。
なので今日は「てんさい糖」のメリット・デメリットについてお伝えしていこうと思います。
てんさい糖のメリット
てんさい糖とは主に北海道で採れる「甜菜」という植物が原料の砂糖です。
普通、上白糖やグラニュー糖などは「サトウキビ」を原料としているので、ここが大きな違いになります。
そしてこの原料の違いから多くのメリットがあると言われています。
①体を温める効果がある。
原料の甜菜は北海道などの寒い地域で採れるため、体を温める作用があると言われています。
なので、冷え性の方などはサトウキビを原料としている砂糖よりも、てんさい糖の方が良いとされています。
②ミネラルなどが含まれている
上白糖のように精製された砂糖はミネラルがほとんど入っていません。
その点、てんさい糖にはミネラルが残っているものが多いです。
しかし、その量は微量でありてんさい糖でミネラルをとるには限界があります。
③オリゴ糖が含まれている。
オリゴ糖は腸内細菌の善玉菌であるビフィズス菌の増殖を助ける作用があります。
てんさい糖にはそのオリゴ糖が全体の5%程含まれています。
なので、お腹の調子を整えて美容や健康にいいと言われています。
しかし、いくらてんさい糖だと言っても精製度によっては、オリゴ糖が入っていないものもあります。
④血糖値の上昇が緩やか
てんさい糖は血糖値の上昇速度を表すGI値というものが上白糖より低いです。
血糖の上昇が緩やかということはそれを抑えるインシュリンも少なくて済むので、内臓脂肪がつきにくくなったりします。
てんさい糖のデメリット
①農薬が多く使われている
原料の甜菜は病気や害虫に弱いため、育てる過程で農薬が使われていることが多いです。
特に日本は気候的に甜菜を育てるには暖かい地域と言われ、多くの農薬が必要だと言われています。
②遺伝子組み換えのものがある
てんさい糖の中には海外の甜菜を使って作っているものがあります。
しかし、海外の甜菜の中には「遺伝子組み換え」を使っているものが多いです。
また、原料に遺伝子組み換えの物を使っていても「てんさい糖」として商品化すれば、遺伝子組み換えの表示義務がないので気づかないことがあります。
日本の甜菜は遺伝子組み換えが認められていないので、国産を選べば安心です。
いかがだったでしょうか?
てんさい糖には確かにいろいろなメリットがあります。
しかし、気をつけないといけない点もあるのでそこをしっかり選べるようになってください。
ただ「てんさい糖が体にいいって聞いたから」という理由で選ぶと悪いものを選んでしまうかもしれませんよ。
僕の考えでは、「上白糖よりはマシ」ぐらいの認識です。
使ってみて調子が良かったら続けるぐらいでいいと思います。
参考にしてみてください。
では本日はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
当院ホームページへ
お問い合わせはこちらから